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マイナス金利政策とは
一般企業である市中銀行が、日本銀行に預け入れる日銀当座預金の一部に、0.1%のマイナスの金利を設定することです。
※補足
日銀当座預金とは①基礎残高②マクロ加算残高③政策金利残高の三つに分けられており、マイナス金利が適用されるのは政策金利残高部分になる。ちなみに政策金利残高とは銀行同士の送金や、短期資金の融資をするコール取引の決済などに用いられる口座である。
マイナス金利を導入した目的は?
日本をデフレから脱却させたい日本政府と日本銀行が、物価の上昇と消費の拡大を目的にとして導入しました。
導入の背景としましては、安倍内閣と日本銀行はデフレ経済を克服するために2%のインフレ達成目標を掲げておりました。
しかし、アベノミクスによる金融政策は、株価上昇と円安進行で一定の成果をあげましたが、実際に消費の拡大や物価の上昇が起きたとは言えない状況でした。
そこで日本政府と日本銀行は、銀行が日銀に預ける当座預金の一部に対し、初めて-0.1%のマイナス金利を適用することを2016年2月に施行しました。
マイナス金利政策の期待効果は?
市中銀行としては日銀にお金を預けるとマイナス金利であるため、利子負担が発生してしまうので、銀行は企業や個人に対して積極的に融資を行うようになります。
すると企業は積極的に設備投資をしたり、個人では低金利で資金を借りることができるため、車や家などの大きな買い物をしやすくなり、経済活動が活性化するというわけです。
でも、結果として日銀の金融政策の目標は物価上昇率を安定的に2%を超える水準は、いまだに達成しておりません。