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よくニュースなどで米国の国債だの利回りなど耳にするかと思います。何気なく聞いていますが、FXをするにあたり、この米債券や米利回りの動向は、為替を動かす要因になるため重要になってきます。
今回は、トレーダーにとって重要な米国債と利回りについて解説します。
米国債および利回りとは?
じゃがいもFX
まず、米国債とは、アメリカが借金をするために発行する債権のことを言います。
とまとFX研究生
米国債ってたくさん種類があるけど…
じゃがいもFX
確かに、米国債には多々種類があるけど、投資家が見るのは米10年国債が一般的ですね。
とまとFX研究生
では、米10年国債の何を見ればいいのかしら?
じゃがいもFX
まずは、単純に米国債が買われているのか。売られているのかをみます。この米国債は安全資産なので、リスクオフ時には買われ、リスクオン時には売られるよ。
じゃがいもFX
で、ここからが超重要で、利回りが上昇すると債券価格が下落し、利回りが下落すると債券価格が上昇するという逆相関関係にあります。この国債と利回りの関係わかるかな?
とまとFX研究生
んー。頭が混乱。教えてください。
じゃがいもFX
具体的には後で説明するとして債券と利回りは逆相関関係であることを覚えてください。
とまとFX研究生
理由はわかりませんが、逆相関関係というのはわかりました。
じゃがいもFX
これは、発行時に設定された利率が一定のため、価格の方で調整して、満期までのトータルの価値が金利変動に見合うようになるからです。以下の具体例を見てください。
債券価格と利回りの逆相関関係の仕組み
利回りが上がると債券価格が下がる理由。
例えば、元本100万円で利率2%の5年で償還される債券を持っていたとします。
「100万円×0.02×5年=10万円」なので、5年後に10万円受け取れますが、途中で売ることになりました。
この時、市中で金利が3%に上昇していたとしましょう。
すると「100万円×0.03×5年=15万円」になりますから、市中の方が5万円も受取額が大きいくなりますね。
どうでしょう?市中より利回りが少なくて受取額が少ない債券を買ってくれる人はいますか?いないですよね。
そこで、利率は一定で決まってしまっていますので、足りない5万円分を債券価格から差し引いて、「100万円-5万円=95万円」とすれば、買ってくれます。
結果、利回りが上がると債券価格が下がるという逆相関関係になるのです。
※利回りが下がると債券価格が上がる理由は上記の逆だと考えてください。
じゃがいもFX
利回りと債券価格の逆相関関係について理解できましたでしょうか?
とまとFX研究生
とてもわかりました。でも、その利回りと債券価格が、どのように為替に影響するのですか?
ドル円に対する影響
じゃがいもFX
結論からいうと、米国債価格によって利回りが上下に変動し、利回りが上昇すればドル買い、低下すればドル売りになるよ。
とまとFX研究生
なんで米国の利回りが上昇すれば、ドル買いで、低下するとドル売りなの?
じゃがいもFX
単純に利回りの高い通貨と利回り低い通貨があった場合、どちらを選びますか?利回りの高い通貨を選びますよね。
とまとFX研究生
確かに、利回りが多い方が得ですものね。
じゃがいもFX
だから一般的には利回りの高い通貨が買われる傾向にあります。今回の例でいうと米国の利回りが上がればドルが買われ、結果ドル円が上昇する流れになるのです。
とまとFX研究生
なるほど、勉強になりました。
じゃがいもFX
ただ、相場の世界に絶対はないので、あまり鵜呑みにせず参考程度にしていただければと思います。