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今回は、「量的・質的金融緩和」について解説していきます。とても重要な用語ですので、しっかり理解しましょう。
れもんFX研究生
じゃがいもFXさん。本日もよろしくお願いいたします。
じゃがいもFX
はい。よろしくお願いします。本日は「量的・質的金融緩和」についてです。漢字を見ると難しそうですが分りやすいように解説したいと思います。
れもんFX研究生
よろしくお願いします。
量的緩和とは?
じゃがいもFX
量的とは、その名の通り量のことで、世の中に出回っているお金の量を指します。そのお金の量を緩和することですので、つまり世の中に出回っているお金の量を増やすことを意味します。
れもんFX研究生
なるほど、具体的にどのようにして世の中のお金の量を増やすのですか?
じゃがいもFX
以下で具体的に解説しましょう。
世の中のお金の量を増やすために、日銀が銀行などから国債などを買い入れる方法をとっています。
具体的に、日銀は量的金融緩和によって金融機関が政府から買った国債を買い取って、金融機関の持つ「日銀当座預金」残高を増やします。
※市中の金融機関は、日銀に「日銀当座預金」という口座を持つこととされています。
すると、金融機関は増えた日銀当座預金を企業や個人に貸し付けることができます。
金融機関(銀行)は、増えた資金を手元に持っていても、もったいないので資金を活用して貸し出しに積極的になります。
金融機関(銀行)の貸付が活発になれば金利が低下します。
金利が低下すれば低金利で借入できるため、企業や個人が銀行からお金を借りるようになります。
すると、世の中に出回るお金が増えて、結果、経済が活性化する。
れもんFX研究生
なるほど、これが量的緩和なのね。では質的緩和も教えてください。
質的緩和とは?
じゃがいもFX
では、今度は質的についてですが、質つまり今度は買入れる資産の内容についての話になります。
れもんFX研究生
例えば、どのような資産を日銀は買入れるのですか?
じゃがいもFX
例えば、下記のような資産を日銀は買入れて世の中に出回るお金の量を増やしています。
- 長期国債
- リスク性資産であるコマーシャル・ペーパー(CP)
- 社債
- ETF
- J-REIT
れもんFX研究生
なるほど、リスク性資産まで買入れているのですね。
※リスク性資産とは、投資した元本が保証されていない資産のことです。株や社債など。
じゃがいもFX
だから、質も緩和するってことで質的緩和って意味なんだよ。下記で具体的に解説しましょう。
日銀が、リスク性資産であるETFなどを買い入れる。
すると、株価は底堅くなり、株価は安定し下がりにくくなります。
株式などを持つ企業や投資家の保有資産価値は安定し、余裕ができ投資や消費などに取り組みやすくなります。
結果的に経済が活性化する。
れもんFX研究生
なるほど、理解できました。
じゃがいもFX
量的・質的金融緩和の量の部分、質の部分について理解できましたでしょうか?FXトレードをしていると必ず耳にする用語ですので、これを機会に理解を深めてください。