FXの基礎知識

【永遠の課題】勝率とリスクリワードのバランスについて考えよう。

勝率とリスクリワード

FX投資をしていると必ずと言っていいほど勝率とリスクリワードのバランスについて悩むことがあるかと思います。

勝率を上げることを意識するとリスクリワードが悪くなったり、反対にリスクリワードをよくすると勝率が下がったりと、この2つの関係は相反します。

今回は、この勝率とリスクリワード問題について学習していきましょう。

そもそもリスクリワードとは?

リスクリワードとは、利食い幅と、損切り幅のバランスを表したものです。

計算式は下記になります。

平均獲得pips÷平均損失pips

  • 利確が10pips、損切りが10pipsの場合10÷10= 
  • 利確が20pips、損切りが10pipsの場合20÷10=
  • 利確が10pips、損切りが20pipsの場合10÷20=0.5

利確幅が損切り幅よりも大きい方が良いので、値が大きくなればなるほどリスクリワード上は良いと判断されます。

言い換えると

  • リスクリワードが以上ならば、損小利大のトレード
  • リスクリワードが以下ならば、損大利小のトレード
とまとFX研究生
とまとFX研究生
質問!!リスクリワードは高ければ高いほど良いのですか?
じゃがいもFX
じゃがいもFX
そうとも限りません。なぜなら、リスクリワードが高くなれば勝率は下がりますし、逆にリスクリワードを低くすれば勝率は高くなりますからね。

具体的に次の章で見ていきましょう。 

リスクリワードと勝率の関係性について

リスクリワードが高いということは、利確までの幅大きく、損切りまでの幅が小さいことを意味します。つまり、利確しにくい上に、損切りになりやすいので勝率は低下します。

  • リスクリワード=勝率
  • リスクリワード=勝率 

このような相関関係になるので、頭を悩ますのですよね。

極端な話をしますと

リスクリワードが100とします。(利確幅1000pipsで損切り幅10pips)勝率が1%で100回トレードして、99回負けても1回勝てばトータルで利益は残ります。

1000pips×1回-10pips×99回=プラス10pipsの利益

反対に

リスクリワードが0.01とします。(利確幅10pipsで損切り幅1000pips)勝率が99%で100回トレードして、99回勝っても1回負ければトータルで損失になります。

10pips×99回-1000pips×1回=マイナス10pipsの損失

面白いですよね。勝率が1%でもトータルで勝てる場合もあれば、99%の勝率でも1回の損失によってトータルで負けてしまうこともあるのです。後者をよくコツコツドカーンと呼ばれているやつですね。

要するに、リスクリワードと勝率をバランスよく考える必要性があるということです。

勝率とリスクリワードのバランスはどのように決めればいいか?

結論から言いますと人それぞれのスタイルによります。

じゃがいもFX
じゃがいもFX
リスクリワードと勝率の損益分岐点を見て行きましょう。
  • リスクリワード0.5(利確幅10pips、損切り幅20pips)
  • リスクリワード1(利確幅10pips、損切り幅10pips)
  • リスクリワード2(利確幅20pips、損切り幅10pips)
  • リスクリワード3(利確幅30pips、損切り幅10pips)

上記の前提条件で100回トレードした場合の、それぞれのリスクリワードに対する勝率でどのようになるか計算してみます。

例えば、リスクリワード3(利確幅30pips、損切り幅10pips)で勝率が10%で100回トレードした場合の計算は、利益幅30pips×10回−損切り幅10pips×90回=マイナス600pipsになります。

これを全て計算していくと以下のような結果になります。

10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%
0.5 △1700 △1400 △1100 △800 △500 △200 100 400 700
△800 △600 △400 △200 0 200 400 600 800
△700 △400 △100 200 500 800 1100 1400 1700
△600 △200 200 600 1000 1400 1800 2200 2600

 

皆さんのトレード手法は、どれくらいの勝率がありどれくらいのリスクリワードでトレードすればいいかは人それぞれになります。ご自身で色々試してみて自分に合ったリスクリワードで挑戦してみてください。

 

 

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