FXの基礎知識

ビットコインの動きをみればドル円がわかります|逆相関関係になってます。

bitcoin

上記の画像は、2021年1月現在までのドル円とビットコイン/円のチャートを重ねて表示したものです。

コロナショック以降ドル円の方は、じりじりと安値を更新しており、逆にビットコインの方は、じりじりと上昇しているのが確認できます。

特に年末から現在にかけて、ドル円はコロナショック以降では2番目の安さとなる102.60円付近まで下落しました。

他方、ビットコインは、対円で400万円を超えており過去最高値を更新しております。
まさに、逆相関関係になっております。

では、その逆相関関係の原因をみていきましょう。

ドル円が下落した主な原因

米国(FRB)が大規模な金融政策を行なったため、ドル売り要因となりドル円が下落した。

米国債などを買い入れる量的緩和政策
米国が米国債などを大規模に買い入れる量的金融緩和を行えば、市場のドルの供給が増えて、ドルの価値が低下し、ドル安(円高)となるわけです。

参考までに、量的緩和政策で購入する米国債などの規模は月額計1200億ドル(約12兆円)だそうです。

長期継続政策金利が、年0~0.25%の金融緩和
一般的に為替相場では、当たり前の話ですが、金利の高い国の通貨が買われ、金利の安い国の通貨が売られます。

これまでは、ゼロ金利政策をとっていた日本円に対して、米国は2%程度の政策金利を維持していたが、コロナ禍によってインフレ率を加味した実質的な金利はゼロにまで下がりました。

米国、日本間の金利差が縮小したため、円が買われドルが売られる。ドル円としては下がる要因となりました。

参考までに、この政策金利は2023年まで据え置くと言われています。

ビットコインが上昇した原因

ドルが上記の理由により売られており、売ったドルの資金の代わりの通貨を物色する動きが目立ち、国籍がない、特定の国の信用状況に影響を受けない通貨、無国籍通貨という側面を持つ、ビットコインに注目が集まり買われたのである。

ビットコインは金と共通する面もあり、また共に連動して動いていることもありデジタルゴールドとも呼ばれています。

ドル円とビットコイン関係の結論

逆相関関係である。つまり、ドル売った代わりの代変資産として無国籍通貨という側面をもつビットコインが買われたためドル円とは反対の動きになったと言える。

 金融緩和が強化されるなどで、ドルが大きく下落する時は、ビットコインも金も、ともに上昇する。逆に、ドルが大幅上昇した場合は、ともに下落することがあるため、注意が必要です。

クリックしていただけるとブログ更新の励みになります