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現在、日銀は、金融政策の目標を「物価上昇率を安定的に２％を超える水準にする」こととしています。
でも、この２％ってどこからきた数値なの？２％って少なくない？って思っている方もいるでしょう。
今回は、この金融政策の目標である「物価上昇率を安定的に２％を超える水準にする」理由を解説していきたいと思います。
日銀が実施している金融政策とは？
とまとFX研究生
まず、はじめに日銀は、金融政策の目標「物価上昇率を安定的に２％を超える水準にする」を達成するためにどのようなことをしているのですか？
じゃがいもFX
今現在、日銀の実施している金融政策は「マイナス金利政策も組み込まれた長短金利操作付き量的・質的金融緩和」です。
とまとFX研究生
言葉が長くて漢字ばかりで、難しそうでよくわからないですよ。
じゃがいもFX
簡単に言いますと、言葉の通り金融を緩和するってところでしょうか。細かく説明すると時間が足らないので詳しく知りたい方は下記参照の過去の記事を見てみてください。
量的・質的金融緩和が２０１３年に開始。
※マイナス金利政策解説はこちらの記事を参照してください。
量的・質的金融緩和｜量、質についてわかりやすく解説します！今回は、「量的・質的金融緩和」について解説していきます。とても重要な用語ですので、しっかり理解しましょう。
量...
その後2016年にマイナス金利政策が開始。
※マイナス金利政策解説はこちらの記事を参照してください。
マイナス金利政策ってどうゆう意味？｜超初心者でもわかるように解説します！マイナス金利政策とは
一般企業である市中銀行が、日本銀行に預け入れる日銀当座預金の一部に、０．１％のマイナスの金利を設定することです。...
そもそも物価が上がることは良いの？
とまとFX研究生
日銀がマイナス金利政策も組み込まれた長短金利操作付き量的・質的金融緩和で物価上昇率を安定的に２％を超える水準にすることを目指していることはわかったわ。
でも、物価が上がったら、単純に物の値段が高くなるってことでしょ？これはいいことなの？
じゃがいもFX
ゆっくり物価が上昇することは良いことなんですよ。急激に上がったらパニックになってしまいますがね。具体的は下記の好循環のサイクルができます。
- 物価が上がるってことは、会社（販売店、卸売、食品メーカー）の販売価格が上がる。
- 販売価格が上がると会社（販売店、卸売、食品メーカー）の売り上げも増える。
- 売り上げが増えれば従業員さんの給料も上がる。
- 従業員さんの給料が上がれば、従業員さんやその家族の使えるお金が増える。
- 従業員さんやその家族の使えるお金が増えれば、さらに消費が増える。
- ますます商品を買うようになると好循環サイクルになります。
とまとFX研究生
なるほど、物価が上がった方がなんだか良さそうですね。
物価上昇という数値は、なぜ２％なのか？
とまとFX研究生
本題ですが、２％の物価上昇率という数値はどこからきているのですか？物価が上がった方がいいなら２％って少なくないんですか？
じゃがいもFX
２％という数値は、世界基準なんですよ。私もなぜ２％なのかわかりませんが、とにかく世界のお偉いさんが決めた、ちょうど良い物価上昇率が２％らしいです。
とまとFX研究生
２％って聞くと少ないように感じますが、これがkグローバルスタンダードなんですね。
じゃがいもFX
そうゆうことです。アメリカのFRB（連邦準備制度理事会）やヨーロッパ中央銀行も目標値を２％としています。
目標値２％の物価上昇率は達成しているの？
とまとFX研究生
では、一番大事なことですが、２％の物価上昇率は達成されているのですか？
じゃがいもFX
残念ながら２％の物価上昇率は達成してませんがね。
とまとFX研究生
達成されない理由は、何ですか？
じゃがいもFX
デフレマインドと呼ばれるやつですね。
具体的にデフレマインドとは、日本人の心が過去の物価が低ければ、今後も物価は低いだろうという考え方が強く残っており、将来へのマインドが変わらないってことです。
現在の状況や過去の経験からデフレが日本人の身に沁みついていて、将来へのマインドが明るくなりにくいのです。
とまとFX研究生
なかなか、人の心を変えるのは難しい問題ですね。
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