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今回は、テクニカル分析を行う上で、初心者の方からプロの方まで幅広く使用されている「ボリンジャーバンド」について学んでいきましょう。
ボリンジャーバンドとは
じゃがいもFX
ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差で構成されており、相場のボラティリティ(変動性)を一定期間のデータから測定することで、今後の価格変動範囲を予測するという統計学を応用したテクニカル指標です。
とまとFX研究生
んー。ちょっとイマイチピンとこないですね。
じゃがいもFX
わかりやすいところで言えば、高校や大学受験の「偏差値」をイメージしていただければわかりやすいと思います。ボリンジャーバンドも受験と同じ標準偏差と正規分布の概念が用いられています。
とまとFX研究生
なるほど、受験だと中間の偏差値50から上か下で、賢いのか、おバカさんなのかを判断できるもんね。
じゃがいもFX
そうですね。偏差値70の人は全体の上から2%強、偏差値60の人は同10%半ばという具合になります。では、実際にボリンジャーバンドのチャートを見てみましょう。
ボリンジャーバンドの見方
じゃがいもFX
ボリンジャーバンドは、下のチャートの上から順番に「+3σ」「+2σ」「+1σ」「移動平均線」「-1σ」「-2σ」「-3σ」という7つの線(バンド)で構成されます。このσ(シグマ)は、標準偏差を基にして計算されています。
![ボリンジャーバンド](https://jagaimofx.com/wp-content/uploads/2021/02/7d22e882cdc608cd33e065ab8a459911.png)
正規分布の理論によれば、それぞれ以下の確率で収まります。
- ±1σの範囲内に収まる確率:約68.3%
- ±2σの範囲内に収まる確率:約95.4%
- ±3σの範囲内に収まる確率:約99.7%
とまとFX研究生
±3σの範囲内でほぼ収まるのね。トレードの参考材料になりそうだわ。
じゃがいもFX
これらの数値を参考に現在のレートを確認することで、相場の動きを予測することができますよ。では使い方を見てみましょう。
ボリンジャーバンドの使い方
じゃがいもFX
ボリンジャーバンドでは、「順張り」「逆張り」の両方向で使うことができます。ただし、間違って使用すると痛い目に遭いますので、それぞれに適した相場で取引しましょう。
- ボリンジャーバンドを順張りで使う方法(推奨)
- ボリンジャーバンドを逆張りで使う方法
ボリンジャーバンドを順張りで使う方法
![ボリンジャーバンド](https://jagaimofx.com/wp-content/uploads/2021/02/d7d84eb2b0021d706b7589e3ae98bb3c.png)
- ボリンジャーバンド幅が狭い状況をスクイーズ(握る)=レンジ相場
- ボリンジャーバンド幅が広い状況をエクスパンション(拡大)=トレンド相場
じゃがいもFX
具体的なエントリー例を紹介します。
- 上記のチャートの例だと、黄色い囲みの部分ではスクイーズ(握る)になっているので、レンジ相場と判断し、トレンド相場の準備段階と分析します。
- 直近の高値を抜けてボリンジャーバンド幅がエクスパンション(拡大)状態となりました。ここでエントリーする方もいるでしょう。
- その後、実際にトレンド相場になりました。トレンド相場では、まるで+σ2のラインに沿うように上昇を続けました。ラインに沿ってトレンドが発生することを「バンドウォーク」とも呼びます。
とまとFX研究生
なるほど、レンジ相場からのトレンド相場狙いなのね。私もバンドウォークを実際に体験したいわ。
ボリンジャーバンドを逆張りで使う方法
![ボリンジャーバンド](https://jagaimofx.com/wp-content/uploads/2021/02/a07a50763ea27a649fc587d55f613c9f.png)
逆張りでは、バンド幅が収縮してスクイーズ状況になっているレンジ相場を利用します。
- +2σラインを超えたら、買われぎ(売りシグナル)
- ー2σラインを超えたら、売られぎ(買いシグナル)
とまとFX研究生
±2σの範囲内に収まる確率は約95.4%だから簡単に勝てそうね。
じゃがいもFX
そうだったら簡単ですけど、そんなに甘くないんですよね。例えば、注意したいのは、先ほど学習したエクスパンション(拡大)になった場合には、強いトレンド相場に繋がるため注意が必要です。
まとめ
じゃがいもFX
また、補足としてボリンジャーバンドの中心には移動平均線が引かれているので、その傾きも分析項目に入れてみてください。
とまとFX研究生
じゃがいもFXさん、ありがとうございました。いろいろ試してみたいと思います。