投資をやっていると「リスクオフ」だの「リスクオン」だのよく耳にするかと思います。
もちろん、投資をやっている人なら当たり前の言葉かと思いますが、私はたまに「リスクオフ」、「リスクオン」の意味が混合してしまうときがあります。
この二つは全く反対の意味を表す言葉ですので、間違えないようにしっかり覚えましょう。
リスクオフとは?
リスクオフ(リスクオフ相場)とは、リスクの高い金融資産への投資を回避して、リスクの低い安全資産に投資をすることです。
ドラゴンクエストで言うところの「いのちだいじに」ってところでしょうか。わかる人には伝わると思います。
つまり、世界経済が混乱しており、危機的状況においては、投資家はリスクに対して消極的になり、リスクを取らないで安全思考、ネガティブ思考になっている状況です。
オフ(OFF)電気のスイッチでいうと切っている状態です。
リスクオンとは?
リスクオン(リスクオン相場)とは、リスクの高い金融資産への投資を積極的行う状況のことをいいます。
ドラゴンクエストで言うところの「ガンガンいこうぜ」ってところでしょうか。またまた、わかる人には伝わると思います。
先程のリスクオフとは反対で、世界経済が良好、景気が回復場面においては、投資家はリスクに対して積極的になり、リスクを取ってでもリターン求めにいく状況です。
オン(ON)電気のスイッチでいうと入っている状態です。
リスクオフやリスクオンが為替相場にどのように影響するの?
リスクオフでの為替相場
世界中で、経済危機、政治、戦争、災害などの理由で世界的に不安定なときは、投資家はポジティブ思考になりますので、資産を安全に運用するため、主に安全資産が買われます。
安全資産、為替相場では安全通貨になりますが、一般的に世界の基軸通貨である米ドルや日本円、スイスフランなどが該当し、リスクオフ相場では、それらの通貨が買われる傾向にあります。
もちろん、経済危機や政治、戦争、災害などのトラブルが、アメリカや日本で起こっている場合は例外で、その発生国の通貨が売られる場合のありますので注意してくださいね。
リスクオンでの為替相場
世界経済が良好で、平和な局面においては、リスクの高い金融資産への投資を積極的に行いリターン求めにガンガンいく状況です。
つまり、先程とは反対で米ドルや日本円、スイスフランなどの安全資産は売られ、リスク資産が買われます。
為替相場におけるリスク資産とは、例えばトルコリラ、南アフリカランドなどの新興国通貨・高金利通貨などが買われます。
日本円は金利が低いですからね。日本円は最も売られる通貨になります。
ただし、為替相場は時には教科書通りになりませんので、あまり鵜吞みせずに参考程度に頭に入れておきましょう。