【経済指標】米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）とは｜わかりやすく解説します。

FX取引を行うにあたり、世界最大の経済大国であるアメリカの経済状況を把握しておくことは非常に重要になります。

そこで今回は、景気を判断する重要な経済指標のひとつでもある「米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）」についてわかりやすく解説していきたいと思います。

とまとFX研究生

じゃがいもFXさん。本日もよろしくお願いします。

じゃがいもFX

よろしくお願いします。では、本日は「米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨」について解説していきたいと思います。かなり重要ですので頑張って理解してくださいね。

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米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の概要

じゃがいもFX

米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）とは、アメリカ合衆国（米国）の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会（FRB：Federal Reserve Banks）が定期的に開く、金融政策の最高意思決定会合（機関）をいいます。以下概要になります。

主催機関	FRB（Federal Reserve Board＝連邦準備制度理事会）
構成員	FRB議長、副議長、理事と、ニューヨーク連邦準備銀行総裁1名、地区連邦準備銀行の総裁4名の計12名。他の７つの地区連邦準備銀行の総裁７人も会合には参加できます。
決議の議決権	FRB議長、副議長、理事、ニューヨーク連邦準備銀行総裁と地区連邦準備銀行のうち４人（1年ごとに交代の輪番制）
開催日	約6週間ごとに年8回、火曜日（2日間の場合は火・水）に開催。FOMC開催スケジュールは別途参照。
主な役割	現在の景気判断をもとに政策金利（FF金利）の引き上げ、引き下げまたは現状維持の方針を決定する。（FF＝Federal Funds［フェデラル・ファンド］）金融政策である公開市場操作（中央銀行が通貨量の市場流通量を調節すること）の方針を決定する。

とまとFX研究生

FOMCは、世界経済の中心である米国の最高意思決定会合なんですね。世界中が注目しますね。

じゃがいもFX

そうですね。FOMCの決定事項等がニュースで流れると為替相場にも影響してきますね。

とまとFX研究生

日本ではFOMCみたいな重要な会合はやってないの？

じゃがいもFX

日本では日銀金融政策決定会合にあたります。米国は全米１２箇所にある連邦準備銀行が分担して中央銀行の業務にあたっていますが、日本では中央銀行が単一の中央銀行として業務しています。

２０２１年１月２８日

米連邦準備制度理事会（FRB）は、1月26-27日の米連邦公開市場委員会（FOMC）において、フェデラルファンド金利（FF金利）の誘導目標を0～0.25％に据え置き、金利政策・資産買い入れ政策に関するフォワードガイダンスを維持しました。

米国では、昨年12月に新型コロナウイルス感染が急増し、多くの州で再び飲食店の営業停止などの措置が講じられており、同月の雇用統計では就業者数が8カ月ぶりに減少に転じています。

声明文ではこうした状況を認め、「ここ数カ月で経済活動と雇用の回復ペースは鈍化し、弱さはパンデミックに最も大きな打撃を受けているセクターに集中している」と指摘しました。

ただ、このような足元の経済状況を反映した僅かな表現の修正を除き、声明文における変更箇所は殆どありませんでした。

FOMC終了後のパウエル議長の会見では、経済の持続的な改善が明確になるまで、FRBは金融政策を変更しないと強調しました。また、完全雇用と物価安定目標に向けて十分な進展が見られるには時間がかかるだろうと述べました。

FOMCは約6週間ごとに年8回、火曜日（2日間の場合は火・水）に開催され、議事要旨は3週間後に公表されます。また、FOMC開催2週間前の水曜日には地区連銀景況報告（ベージュブック）が公表されます。

じゃがいもFX

ＦＯＭＣメンバーは、常任のＦＲＢの執行部（理事）7 名（現在は 2 名欠員で 5 名）とニューヨーク連銀総裁、残り 4 枠がニューヨーク連銀を除く 11 地区の連銀総裁の輪番制となります。

金融姿勢
ハト派・・・景気の見方は慎重で、利下げに前向きである。

タカ派・・・景気の見方は強気で、利上げに前向きである。