為替相場は価格が上下に動きますよね。それって投資をやっている人からしたら、そりゃあたり前でしょ!!ってなると思います。
では、質問します。価格が上下に大きく動くときって何で?どのような人が売買いしているの?どのような要因で?
深く考えると、う~ん。ってなる人も多いかと思います。
今回は、「さまざま為替相場が動く理由」について深掘りしていきたいと思います。
為替相場では、どのような人が売買しているの?
- 私のような個人投資家(FXトレーダー)
- 実需の企業(輸出企業や輸入企業)
- 為替売買をして為替差損益を狙う機関投資家やヘッジファンド
個人投資家やトレーダーは、本業、兼業の方々含めて世界中にたくさんいますが、実需の企業や機関投資家やヘッジファンドに比べて、個人の資金力には限界がありますので、個人の資金力だけでは為替相場を大きく上下に動かすことは難しいでしょう。
では、為替相場を大きく動かす要因について詳しくみていきましょう。
為替相場が大きく動く要因
個人投資家やトレーダーなどのテクニカル分析による要因
テクニカル分析による要因とは、具体的にレジスタンスラインやサポートライン、移動平均線で反発ポイント、ドル円で言えば100円ですとか切りのいい数字で意識されるラインなどなど、トレーダーの方が、テクニカル分析にて意識しているポイントです。
さきほど、個人の資金力には限界があると言いましたが、世界中の投資家やトレーダーの方が意識している価格では売買が活発になるため、動く金額も多額になりますので為替相場が大きく動く要因になります。
輸出企業や輸入企業による実需的要因
需給的要因は、輸出企業や輸入企業などが、個人投資家などと違い、日々のビジネスにおいてテクニカルポイント関係なしにやらなければいけない両替みたいなものですね。
例えば、日本の輸出が拡大すれば、外貨売り円買い取引の増加になります。日本の輸入が拡大すれば反対に、外貨買い円売り取引の増加になります。
また、FXトレードでよく耳にする仲値取引は、実需取引を利用して利益を得るテクニックになります。
その他にも、ゴトー日や月末、決算年度末などは実需に絡む取引が集中しますので、いつも以上に為替相場が上下に動きます。
ヘッジファンドの仕掛けによる要因
ヘッジファンドは、おもに個人投資家の資金を溶かして利益を得ています。FXの世界はゼロサムゲームです。仮に100万円の利益を得るには、誰かが100万円負けなければいけません。
FXの世界は株のように企業の株価が上がればみんな儲かるというような世界ではなく、ゼロサムゲームという、いかに誰かを損させて自分が儲けるかという戦いなのです。
そのような世界ですので、ヘッジファンドは大きな資金力を利用して、個人投資家が意識している価格帯やラインを上下に大きく価格を動かし、個人投資家を損切りさせてきます。
そのため、個人投資家の損切りきっかけに為替相場は大きく動くことがあります。
ファンダメンタルズ的要因
ファンダメンタルズ的要因とは、経済の状況や金融政策の動向が為替相場に影響することをいいます。
アメリカのFOMCや米国雇用統計発表、などの経済指標の発表や要人発言等で為替相場は大きく動くことがあります。
例えば、米国雇用統計発表で数値が良くアメリカの景気が拡大した場合には、中央銀行が金融政策を引き締めることにより米ドル金利が上昇し、金利が上がれば対象の通貨は買われることが基本ですから、米ドル買いになります。
特に、米国雇用統計発表時は世界中の方が注目しておりますので、値動きは激しく上下します。
政治的(地政学的)要因
政治的要因(地政学的要因)とは、各国の政変や紛争などが為替動向に影響を与えることです。
例えば、どこかの国と、どこかの国が戦争をしている。どこかの国がミサイルを発射した、テロが起きたなど、さまざまございます。
タイムリーな話で言いますと、世界中で流行しております新型コロナウイルスも該当するでしょう。
まとめ
上記のようなことが、主に為替相場を大きく動かす要因となります。そのような為替相場大きく動くときは、正直予想してもどちらの方向に相場が向かうかプロの方でも当てることが難しいです。
とくに雇用統計発表などの大イベントの際は、予想だにしない値動きをすることもございますのでトレードしないほうが良いです。
ですので、我々にできることは、必ず損切り設定をする。大きく動きそうな経済指標の発表、要人発言のときはトレードしないのが無難です。
ギャンブルトレードはやめましょう。