本日は投資をやっているとよく耳にする「アノマリー」についてです。アノマリーを知っていて損はないので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
アノマリーとは
ゴトウ日の仲値取引のアノマリー
※仲値とは、銀行がその日の外国為替取引をする際の基準となるレートのことです。海外旅行に行く際、日本円を外貨に両替するときのレートと、外貨を日本円に戻すときのレートに開きがありますが、そのちょうど中間に位置するのが仲値です。
※ゴトウ日とは、毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日のように5と10の付く日をいいます。
月ごとのアノマリー
1月
今年一年の始まりということもあり、1月の高値や安値が、その年の高値や安値になる傾向が多い。近年では、年始は相場が薄いためフラッシュ・クラッシュのような急変動が起こっていますので注意です。
2月
米国債の償還があるため、受け取ったドルを円に戻す動きが起きて円高になりやすい。株価市場は節分天井といわれ、高値をつけやすい相場となる傾向がある。
3月
日本では3月に年度末決算の会社が多いため、納税などのために海外の資産を日本に戻す動きが円買いドル売りを加速させ、円高になる傾向がある。
4月
新年度になる4月は、新しい仕事をするために外貨流入しやすく、ドル高になりやすい傾向がある。GWの影響で海外旅行者の増加から円安傾向もある。
5月
セルインメイという有名な株式格言によれば、6~9月は株価は軟調になりやすい。その影響で5月はドル安になりやすい傾向がある。
6月
SQと呼ばれる先物やオプションの大きな決済タイミングにあたるため、相場に動きが生まれることがある。
7、8月
大口の投資家が夏休暇に入るため、世界的にあまり相場が動かない時期となる。年始と同様に市場参加者が少なく相場が薄いため、トレンドが発生しにくい反面、一度大きな値動きが起こると急変動が起こる。
9月
日本企業の中間決算によるレパトリエーション(本国送還)で円買い、メジャーSQ、海外投資家の節税売りがある時期で、ボラティリティが上がりやすい。
10月
1929年10月24日の世界恐慌。1987年10月19日のブラックマンデー。など、米国相場で起こった歴史的暴落が、なぜか10月に起こっています。
11月
10月31日のハロウィンから株価が上昇するといわれているハロウィン効果の影響で11月の株価は上がりやすい。
12月
海外企業の決算があるため、円売りドル買いの傾向がある。年末から年始にかけては機関投資家の取引が減るため、相場が薄くなりますので大きな値動きに注意です。