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本日は投資用語解説編になります。今回のテーマは「ドルインデックス」です。特に日頃、ドル円を取引している人は、方向性を把握するためにも押さえておきましょう。
ドルインデックスとは?
とまとFX研究生
じゃがいもFXさん。今回は「ドルインデックス」ですね。わかりやすく教えてください。
じゃがいもFX
わかりました。では定義から、ドルインデックスとは、円、ユーロ、ポンドといったドル以外の主要通貨を一つにまとめ、ドルとの価値を比較したものです。
とまとFX研究生
なぜ、ドル以外の通貨と比較するのですか?
じゃがいもFX
では問題です。今ドル円が上昇しています。このとき米ドルは買われていますか?売られていますか?
とまとFX研究生
ドル円が上がっているのだから、米ドルが買われていますね。
じゃがいもFX
そうですよね。米ドルが買われていると考える人は多いかと思います。でも本当にそうですかね!?実は米ドルが売られているのにドル円が下がることもあるんですよ。
とまとFX研究生
えー。どんなときですか?
じゃがいもFX
それは、米ドル以上に円が売られているときです。米ドル以上に円が売られていれば、2通貨間の相対価値として米ドルの方が高くなるのです。
とまとFX研究生
なるほど、ただドル円だけ見ていたらわからないね。もしかして、米ドルが買われているのか、売られているのかを確認するのがドルインデックスってこと?
じゃがいもFX
正解!!ドルインデックスを確認すれば、米ドルが買われているのか、売られているのかを把握できます。
ドルインデックスを算出している機関
とまとFX研究生
ドルインデックスはどこで見られるのですか?
じゃがいもFX
ドルインデックスを算出している機関は複数あり、各機関で採用通貨や通貨ごとの加重平均の割合は異なっています。よく目にするのは、インターコンチネンタル取引所(ICE)や米連邦準備制度理事会(FRB)、国際決済銀行(BIS)といったところでしょうか。
とまとFX研究生
複数の機関が算出しているのね。どこのドルインデックスを確認すればいいですか?
じゃがいもFX
インターコンチネンタル取引所(ICE)のドルインデックスを、よく投資家の人がみているよ。
とまとFX研究生
他の機関のドルインデックスと何が違うのですか?
じゃがいもFX
インターコンチネンタル取引所(ICE)のドルインデックスは先物として上場されており、指数はリアルタイムで更新されるため、チャート分析などで使いやすいと言われているよ。ちなみに、米連邦準備制度理事会(FRB)、国際決済銀行(BIS)は1日1回の更新になります。
とまとFX研究生
なるほど、私はデイトレーダーなのでインターコンチネンタル取引所(ICE)がいいですね。先ほどドル以外の通貨と価値を比較するって言ってたけど他の通貨は何で、どのように構成になるのですか?
じゃがいもFX
インターコンチネンタル取引所(ICE)ドルインデックスの構成比などを見ていきましょう。
インターコンチネンタル取引所(ICE)ドルインデックスの通貨構成
通貨 | 構成比率 |
ユーロ/EUR | 57.6% |
円/JPY | 13.6% |
英ポンド/GBP | 11.9% |
カナダドル/CAD | 9.1% |
スウェーデンクローナ/SEK | 4.2% |
スイスフラン/CHF | 3.6% |
とまとFX研究生
なるほど。ユーロが6割と割合が大きいですね。でもちょっと気になったのですが、アメリカの最大貿易相手である中国は入っていないのですね。
じゃがいもFX
よく気づきましたね。インターコンチネンタル取引所(ICE)の欠点と言えば、その中国の影響を考慮してない点かな。逆に、米連邦準備制度理事会(FRB)、国際決済銀行(BIS)は中国の人民元/CNYを入れているから、現在のアメリカの貿易状況を重視しており、毎年加重を見直しているため、時代を反映したものとなっています。
とまとFX研究生
なるほどね。時間のある方は、それぞれの機関が算出したドルインデックスを確認するのも面白いかもしれませんね。
じゃがいもFX
そうですね。皆さんそれぞれのトレードスタイルに合わせて見てみてください。
とまとFX研究生
じゃがいもFXさん。本日もありがとうございました。