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本日は投資用語解説の回になります。今回は「マネタリーベース」です。重要な用語ですので理解しましょう。
マネタリーベースとは
じゃがいもFX
マネタリーベースとは、中央銀行が民間金融機関に供給している通貨量のことである。日本の場合は、現金と日本銀行当座預金残高の合計になります。
とまとFX研究生
つまり日本の場合、日本銀行が世の中に供給している通貨のことね。現金は、日本円のお札と硬貨のことってわかるけど、日本銀行当座預金残高って何ですか?
じゃがいもFX
簡単に言うと、金融機関が日本銀行に預けている当座預金のことで、略して「日銀当座預金」、「日銀当預」などと呼ばれます。
日銀当座預金の目的
金融機関同士や日銀、国との決済手段のほか、金融機関が企業や個人に支払う現金通貨の支払い準備、準備預金制度の対象となっている金融機関の準備預金のために利用されます。
準備預金制度の対象となっている金融機関とは、「銀行、預金残高1600億円超の信用金庫、農林中央金庫」で、他行との取引の決済をスムーズにするため、中央銀行の当座預金口座に一定の準備預金を預け入れることが義務付けられている。
準備預金の最低金額を超えて中央銀行に預けている預金を「超過準備」と呼び、超過準備に付く金利をマイナスにする政策を、皆さんよくご存知のマイナス金利政策と言います。
マイナス金利政策ってどうゆう意味?|超初心者でもわかるように解説します!マイナス金利政策とは
一般企業である市中銀行が、日本銀行に預け入れる日銀当座預金の一部に、0.1%のマイナスの金利を設定することです。...
マネタリーベースから読み解く為替相場への影響
とまとFX研究生
では、私たちの取引している為替相場への影響は、どうなりますか?
じゃがいもFX
まず、マネタリーベースが拡大する場合は、市場に出回るその国の通貨が拡大し、為替相場では、その国の通貨の価値が下がるため、結果的に売られる傾向にあります。逆にマネタリーベースが縮小する場合では、その国の通貨が買われる傾向にあります。
とまとFX研究生
なるほど、通貨に限らず需要と供給のバランスで、ものが多ければ価値は下がり、ものが少なければ価値は上がりますもんね。
- マネタリーベース拡大・・・通貨の価値が下がり売られる
- マネタリーベース縮小・・・通貨の価値が上がり買われる
マネタリーベースの公表機関及び公表日
じゃがいもFX
マネタリーベースを日本の場合、日本銀行が毎月、月末残と月内平均を月次で公表しています。
マネタリーベースは日本銀行のHPより確認できます。https://www.boj.or.jp/statistics/bo-j/other/mb/index.htm/
とまとFX研究生
なるほど、今後日本銀行のHPもチェックしてみます。
日本銀行によるマネタリーベースの調整
じゃがいもFX
日本銀行は、マネタリーベースを調整することで景気をコントロールしているよ。
とまとFX研究生
そうなんですね。具体的にどのようにマネタリーベースをコントロールしているのですか?
じゃがいもFX
景気が減速している場合は、金融機関が持つ国債を日銀が買い上げて、マネタリーベースを増やします。すると、金融機関からの融資や投資に資金が回るようになり、経済の活性化に繋がるのです。
一方で、景気が過熱している場合は、日銀が持つ国債を金融機関に売って資金を吸い上げ、マネタリーベースを減らし市場を引き締めます。結果、過度なインフレやバブルの発生を防ぐことができます。
- 景気が減速→マネタリーベースを増やす→経済の活性化
- 景気が過熱→マネタリーベースを減らす→過度なインフレやバブルを防ぐ
とまとFX研究生
なるほどね。勉強になりました。