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昨今、中国恒大集団のニュースが度々報道されて、いろいろ問題となっておりますが、この問題が世界経済にどのような影響をもたらすのか、第二のリーマンショックとなってしまうのか、などと心配ですよね。
また、その影響により我々FXトレーダーに関連する為替市場はどうなってしまうのか、心配ですよね。今回は中国恒大集団について深く学習していきたいと思います。
そもそも中国恒大集団とは、どのような会社なの?
サラリーマン太郎
私はサッカーが好きなので広州FCを運営している会社というイメージですが、世間一般的には、大手不動産企業として知られています。
れもんFX研究生
不動産デベロッパーってやつですね。
サラリーマン太郎
他にも電気自動車関連をはじめ、ネットサービス、観光など、あらゆる分野で活躍している企業ですね。
れもんFX研究生
すごい会社ですね。知らなかったわ。
サラリーマン太郎
でも本軸は、不動産業で、不動産バブルで急成長して会社ってところでしょうか。
では、次にこの大手不動産企業である中国恒大集団の何が問題となっているのか解説していきます。
何が問題となっているの?
サラリーマン太郎
結論から申し上げますと中国恒大集団がデフォルト(債務不履行)の危機に陥っているのです。
れもんFX研究生
デフォルト危機ですか?
※デフォルトとは、財政悪化等の理由により債権の利払いや額面金額が期日通りに支払われないことを言います。
サラリーマン太郎
負債総額は約33.4兆円まで膨れ上がっているそうです。
れもんFX研究生
桁が違い過ぎてわけわからないですね。
では、なぜ負債総額が膨れ上がってしまったのでしょうか。次の章で解説していきます。
どうして多額の負債総額になったの?デフォルト危機の原因は?
サラリーマン太郎
デフォルト危機の原因は、主に下記の2つとなります。
- 身の丈に合わない事業投資
- 中国政府の規制
サラリーマン太郎
①の身の丈に合わない事業投資から解説しますと、分かりやすく我々FXの世界の用語に置き換えるなら、ハイレバレッジで投資をしてしまった。ということです。
れもんFX研究生
FXの世界でもハイレバレッジでの投資は危険ですよ!と何度も言われていますよね。
サラリーマン太郎
中国恒大集団はそれをやってしまったという話です。
サラリーマン太郎
もう一方、中国政府の規制についてですが、中国の習近平国家主席は、中国の貧富の格差を無くすための政策として「共同富裕」を掲げ、この政策の規制によって中国恒大集団は、銀行からの融資の制限に引っ掛かりデフォルト危機になったのです。
中国政府の銀行の不動産向け融資規制として下記の3つのレッドライン(三道紅線)を導入しました。
- 総負債比率(総負債÷総資産×100)が70%以上
- 総負債資本比率(有利子負債から現預金を控除したもの÷資本×100)が100%以上
- 現金短期負債比率(現預金÷短期負債×100)が100%以下
れもんFX研究生
つまり、中国恒大集団は上記の規制に引っ掛かり資金繰りに問題が生じる結果となったのね。
では、我々FXトレーダーに肝心な、為替市場への影響はどうなるでしょうか。解説していきます。
中国恒大集団問題がもたらす為替市場への影響は?
サラリーマン太郎
結論から言いますと、一般的に下記のような傾向になります。
中国恒大集団のデフォルト危機高くなる。
リスクオフ相場(投資に消極的)→有事の円買い(円高)→ドル円下降
中国恒大集団のデフォルト危機が低くなる。
リスクオン相場(投資に積極的)→円売り(円安)→ドル円上昇
相場に絶対はないですが、上記のような傾向になります。
まとめ
いかがだったでしょうか?中国恒大集団問題は、間接的にではあるものの為替相場影響をもたらします。頭の片隅にでもいいのでインプットしておき、今後注目してニュースをみていきましょう。