今現在、ドル円価格は126円をタッチして125円台で前後していますね。この価格帯は2002年以来20年ぶりの円安となっております。
ここでみなさん疑問に思うのが、最近のロシアのウクライナの戦争で世界中が不安定になっており、そんなときは、有事の際の円買いじゃないの?って思いますよね。
でも、今は円の立場も変わっており、有事の際の円買いではなくなっていると言われております。今回はその理由を解説していきたいと思います。
今の円が売られている理由の主な原因は、有事の際の円買いでなくなった理由よりも米国と日本の金利差の影響が一番ですが、それはさておき、あくまでも解説としてご覧ください。
昔は有事の際の円買いだった
例えば、直近の出来事ですと下記の2つが記憶に新しいでしょう。
まず、2008年のリーマン・ショックの金融危機のときは、投資家が株式などリスクの高い資産から、「比較的安全な資産」とされる円に資産を移す動きがあり、ドル円市場は110円台から90円台まで下落しました。つまり、円高、円が買われたってことですね。
また、2011年の東日本大震災のときも同様に、円高が進み、ドル円市場は82円台から77円台に、あっという間に下落しました。こちらも同様に円高、円が買われたってことですね。
このように有事の際は、円が買われることが通説でした。
有事の際の円買いでなくなった理由
主に下記のことが考えられます。
- 中国の台湾進攻リスク
- 日本に対する信用が低くなった
中国の台湾進攻リスク
日本に対する信用が低くなった
まとめ
今回は円の有事の際の円買いでなくなった理由について解説しましたがいかがだったでしょうか?もちろん、今の円売りの一番の原因は米国等との金利差が一番の原因でしょう。
また、円安の状況に対して政府や日銀も円安を容認するような姿勢をとったのも大きく影響しているでしょう。
為替市場の常識も時代とともに変化するということでしょうか。日々勉強し時代の変化にうまく対応することが重要ですね。
最後までありがとうございました。