スポンサーリンク
みなさん、レパトリエーションって聞いたことありますか?
通称レパトリって呼ばれているものですが、投資をやっていると、3月頃に日本企業のレパトリで円高になるとか聞いたことありませんかね。
今回、レパトリエーションを初めて耳にする人、あまり理解していない方を対象に解説していきたいと思いますので、FXトレードの参考にしていただければと思います。
では、さっそくいきましょう。
レパトリエーションって?
じゃがいもFX
レパトリエーション(Repatriation)とは、企業などが海外に投資していた資金を本国に戻すことを言います。
レパトリエーション(Repatriation)を、直訳すると「帰還」を意味します。
なぜレパトリエーションをするの?
とまとFX研究生
レパトリは、海外に投資していた資金を本国に戻すとのことですが、なぜ?どのようなときに、何のために行うのでしょうか?
じゃがいもFX
お答えしましょう。資金を自国に戻す理由は、さまざまですが、例えば下記の理由が考えられるでしょう。
- 企業が決算期(3月末が多い)に利益を決算書に計上するための利確決済
- 保険会社が、災害時に大量の保険料の支払いに備えるため現金確保
レパトリエーションをFXトレーダーとしての対応
とまとFX研究生
では、このレパトリに対して我々FXトレーダーはどのように対応すればよいでしょうか?
前提としてドル円などの通貨ペアは、2国間だけではなく世界中のさまざまな通貨の価格バランスで成り立っていますので、日本企業のレパトリだからといって、それだけで判断するのはやめましょう。
上記を踏まえた上で説明します。
じゃがいもFX
レパトリの発生時期は、先程お話しした通り、日本ですと日本企業の多くは3月末に年度末決済があるので、3月末にかけてレパトリが起こります。
3月末にかけてというのがポイントで、3月末に一気にレパトリが起こるわけではありません。企業も、なるべく日本円が安いきとに買いたいですから、購入タイミングを計りながらレパトリを行うためです。
とまとFX研究生
そりゃそうですよね。通貨レートが1円違うだけでも一部上場企業の規模からすると何百億、何千億って変わってくるでしょうからね。一気に同じタイミングでやるほうがおかしいわ。
じゃがいもFX
話を進めますと、レパトリが発生する2月~3月は以下のような傾向になります。
- レパトリで外貨売り円買い・・・つまり円高になりやすいです。
- また、レパトリエーションを予測して多くのトレーダーが大量に通貨買いに走るのでさらに通貨高が進む。
上記のことを通貨ペアのドル円で考えると「下落」を意味します。
レパトリエーションのまとめ
日本のレパトリだけでなく、アメリカなど他の国のレパトリも気にしながら、総合的に判断してトレードしてくださいね。
また、3月末にかけての日本企業のレパトリによる円高が、例えば、ドル円が必ず下落するという保証はございません。
通貨ってたくさんありますからね。それぞれの通貨のバランスで価格が決まりますので「日本企業のレパトリだから、ドル円ショートだー。」というような単純なトレードはやめましょう。