私は米国雇用統計のようなビッグイベントのある日はトレードしません。
基本、トレードはおやすみで、チャートを見ない日もあります。
なぜ、ビッグイベントにトレードをしないのか、いくつか理由がございますので解説していきたいと思います。
雇用統計はギャンブルである
米国雇用統計に限らずビッグイベントや要人発言は予測できない値動きをして、投資家のプロでもわからないんです。
つまり、コイントスの表、裏のようなギャンブルと同じことなんです。
なかには、ギャンブルと理解していてもトレードしてしまう方もいるかと思います。それでもトレードしてしまう人の心理は、何なんでしょうか?
①早く稼ぎたいと思う気持ちがあるためでしょう。
とにかく早くお金を稼ぎたい思考になっており、米国雇用統計のような値動きの激しいときに、ハイレバレッジでロットをはり、今回のイベントだけで大金を稼ごうと思いトレードをしてしまうのです。
②トレードしてハラハラ、ドキドキしたいからでしょう。
おそらく、ギャンブルであるパチンコをしている感覚と同じでしょう。
実際にトレードで勝っている人の多くは、ハラハラ、ドキドキしていません。トレードルールを決めて、機械的にトレードしている方が多いです。
トレードにおいてメンタル面は、弊害になります。正直、トレードは感情を無にして機械的に行うため楽しくないです。むしろ、楽しくなくなった方が勝てているのかもしれません。
ヘッジファンドに狙われる
ビッグイベントのときには、ヘッジファンドのような大口機関投資家が個人投資家の資金を溶かそうと仕掛けてきます。
経済指標の数値に反応し、大きく相場を動かし個人投資家のポジションを損切りさせ利益を取りにきます。
FXはゼロサムゲームの世界で、自分が勝つには誰かが負けなければいけません。つまり、ヘッジファンドは個人投資家を損切りさせ、利益を得ているのです。
FXあるあるで、よく経済指標の発表と同時に、チャートがビヨーンと上昇したので、ロング目線かと思い、飛び乗りで買いポジションを持ったら、逆にウソぴょーんとチャートが下落していき、大損失を被った経験はないでしょうか?
完全に相場に遊ばれていますよね。
チャートを動かしているのは大口機関投資家です。個人資金でチャートを動かせる人はいません。
ヘッジファンドの餌食にならないように、注目されている経済指標および要人発言の時間帯は必ずチェックして気をつけましょう。
スプレッドがひらく
重要な経済指標が発表されたときは、レートが急激に変動するためFX証券会社のシステムが、すべての注文に対処しきれなくなり、スプレッドが広くなってしまいます。
スプレッド=手数料みたいなものですから、スプレッドが広がると厳しいです。
スプレッドは各FX証券会社によって異なりますが、日本の証券会社のドル円取引の場合0.3pipsといったところでしょう。
この0.3pipsのスプレッドが50pipsなんてこともありますので、気をつけましょう。
まとめ
米国雇用統計のようなビッグイベントで稼いでいる人もいるかもしれません。ただ、私はサラリーマンであり個人投資家であるため、ギャンブルのようなトレードはしません。
ギャンブルのようなトレードをして得られたデータは、今後の参考になりません。
また、トレードにおいてメンタル面、心理状態などは取引をするうえで重要になります。
ビッグイベントで一度、大勝ちを味わってしまったら、その味が頭に残ってしまい、今後のビッグイベントでも同様に勝てるというマインド、心理状態が危険です。
みなさんもトレードする前に、本日の主な経済指標、要人発言は必ずチェックし、特に注目されるようなイベント時にはトレードするのは避けましょう。